加圧トレーニング
加圧トレーニングとは
加圧トレーニング(加圧式筋力トレーニング、低酸素性トレーニングとも呼ばれます)は腕や脚に専用のベルトを巻き、各自に合った適正な圧力で血流を適切に制限して行うトレーニング方法です。
腕や脚に巻いた加圧ベルトの圧力は、専門のインストラクターが圧測定器で適正値に設定します。近年スポーツ選手にも多く取り入れられている最先端のトレーニングです。
短期間・短時間・低頻度の運動でも効果が大きいので、筋力増強やリハビリなどの目的に最適。軽負荷・個人別で行い、関節や血圧等への負担が少ないことから、子供から高齢者まで幅広い年代にわたって安全にトレーニングできます。
加圧トレーニングの特許
加圧トレーニングは、発明者・佐藤義昭氏(サトウスポーツプラザ代表)が、35年以上もの年月をかけて構築したものです。軽い負荷の運動で大きなトレーニング効果が得られるという世界初の画期的なトレーニング方法「加圧トレーニ ング」は、日・米・英・独・仏・伊、世界6ヶ国で特許登録されています。
従来のトレーニングの概念&運動生理学の常識を覆す!
1回15分程度でOK
加圧した状態で15分程度の軽い負荷(ウェイト)のトレーニングを定期的に継続することで、血行をよくするだけでなく、成長ホルモンの分泌を促進させ、健康な体を作ることができます。
結果的には従来の筋力トレーニングなどと比べて、極めて低い負荷で、短期間に驚異的な筋力および筋肉増強を達成することが可能となりました。
血流を適切に制限する…。それが「加圧トレーニング」の原理です
加圧トレーニングは決して、血流を完全に止め、止血するわけではありません。実際に加圧をすると、加圧された腕や手の平は赤くなります。
それは、普段使っていない毛細血管にも血が行き届いたからです。
一方、腕や脚の付け根に加圧した状態で運動をすると、軽い運動にも関わらず、普段使用していない筋繊維までもが広範囲に活動することで、筋肉に疲労物質である乳酸が蓄積されます。
この結果、筋肉がストレス状態であるという情報が脳のホルモン中枢を刺激し、脳の視床下部から成長ホルモンが分泌されるのです。
このため、加圧トレーニング後の成長ホルモンの分泌量は、通常よりも多くなります。
増加した成長ホルモンは血流によって全身に行き渡り作用するので、血流を制限した腕や脚だけでなく、全身の脂肪を分解し、筋肉を増大させます。
加圧トレーニングが効く理由
加圧トレーニングは、軽い運動で大きな効果が得られることがわかってきたと思いますが、
では、そのメカニズムはどうなっているのでしょうか?
東京大学石井直方教授らの研究などから、効果的なトレーニングをするために、加圧トレーニングのメカニズムをご紹介します。
1 加圧によって、筋肉に乳酸が蓄積
加圧トレーニングを行うと、疲労物質である乳酸が溜まってきます。 しかし、腕や脚の血流を加圧ベルトで適度に阻害しているため、乳酸は出るところを失い、筋肉の中にどんどん蓄積されていきます。
2 成長ホルモンが多量に分泌
溜まった乳酸は、筋肉にある、刺激を受け取る細胞である受容体を刺激します。脳は、刺激を受けて損傷した受容体を再生するために成長ホルモンを多量に血中に分泌します。 そのときの成長ホルモンの血中濃度は、なんと通常のトレーニングの約10倍、安静時の290倍にもなります!
3 ダイエット・アンチエイジングに大きな効果
血液にのって全身に多量の成長ホルモンが運ばれると、脂肪細胞に作用して、脂肪を分解したり、体の老化を遅くしたりします。 また、成長ホルモンには、美肌効果や骨粗鬆症の働きもあると言われています。
加圧トレーニング後の成長ホルモンと乳酸の分泌量の変化
加圧をして15分後に成長ホルモンが多量に分泌される。加圧をかけない場合は、成長ホルモンの分泌は多くない。
加圧をかけた場合、トレーニングをしてすぐに筋肉中の乳酸の料が増加する。
加圧の後も重要
成長ホルモンの脂肪分解は加圧トレーニング終了後の約15分後に始まり、約1~2時間後にピークが来ます。
だから加圧トレーニング後1~2時間がダイエットに大事な時間です。
この時間帯に脂肪を燃焼しやすい有酸素運動をすれば、より効果的です。