血流を制限した状態でトレーニングする方法が加圧トレーニングですが、子供にはさせる場合は正しい知識の
ある専門のトレーナーの元で実施するようにしましょう。
通常、子供は疲れも知らず外で元気に走り回り、のびのびとさせるのが成長の秘訣だと思います。
そんな子供達に室内で筋トレなんて!・・・と私自身も思っています。
しかし、現代社会の中で子供が公園で運動する姿はありません。
パソコンやスマホで部屋に籠り気味の社会に大きく変わり果てました。
そんな中、加圧トレーニングが注目された理由に成長ホルモンの大量分泌があげられます。
乳酸が筋肉にたまることにより脳に刺激が入り成長ホルモンの分泌が盛んになります。
そこに目を向けられている方も多いと思われます。
したがって、パンプアップや筋量を増やす為とした目的に利用するのではなく、ストレッチや柔軟性を高め
バランスの取れた運動神経の発達、骨格の成長に役立てる為の道具として加圧トレーニングを提供したいと思っています。
成長ホルモンは筋肉を増やし体脂肪を分解、またアンチエイジングにも役立つことは有名ですが、子供が身長を
伸ばすときの骨格成長に役立つ事も解って来ています。
成長ホルモンは脳下垂体から全身に分泌され、肝臓を通過する際にIGF-1に変換されます。
加圧された状態のトレーニングにより成長ホルモンが大量に分泌されることで、より多くのIGF-1が作られ、
子供の成長に関係するというわけです。
IGF-1の中でもIGF-1アイソフォームと呼ばれるものは局所的に働きます。
胸の運動をすれば胸に現れ背中の運動をすれば背中に出現します。
成長を促すには「睡眠」も大きく関与しますので、「寝る子は育つ」という言葉がある様に、
子供には十分な睡眠を確保してあげるのも効果的に伸ばすのには重要です。
次に運動に見合ったカロリー摂取も忘れずに。
運動に励むあまり、カロリーが消費され栄養不足にも気を付けましょう。
実際に低身長で悩んでいた子供が、運動のしすぎが原因だったというケースも少なくあります。
成長に必要なタンパク質などの栄養を十分補給した上で、運動を行うようにしましょう。
17年間の間、多くの子供さん達を指導して来ましたが、心配する事は無いでしょう。
通っていた、子供たちの身体能力は段違いに変わります。
その子供の発育に沿ったトレーニングメニューを与えるのが重要で加圧トレーニングはその道具と理解し、
専門の知識のあるトレーナーに見てもらうのが最善ではないでしょうか。